五島列島 -「椿」ってどんな植物?


こんにちは!五島の椿のよっしーです♪

とうとう五島も梅雨入りしました~

梅雨前は田植えのシーズンでもありますので…

天候を気に掛ける農家さんや地域の方から

ちょこちょこと「もうすぐ梅雨入りらしいよ」という言葉をききました。笑

快晴の五島も美しいですが、雨が降っていると、木々や植物がより一層生き生きとして見えます♪

さて、本日のブログのテーマは「椿ってどんな植物?」

五島の椿㈱は、「椿を再発見し、その全てを活かす」がテーマです。

会社名やテーマにもある通り「椿」は、弊社だけじゃなく五島列島にとっても、

島を代表する植物です。

今日はそんな椿という花木をご紹介します♪


五島に自生する椿は、ツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑高木です。

学術名は「ヤブツバキ」及び「Camellia Japonica」

日本・朝鮮半島が原産で、多くの品種改良された観賞用の椿の原種です。

ヤブツバキの歴史は古く。

古事記や日本書紀に登場していたり…

遣唐使の時代にも中国の皇帝への贈り物として椿油が送られたり…

万葉集で読まれたり…

 「あしひきの 八峰の椿つらつらに

           見とも飽かめや植えてける君」

                                                                            大伴 家持

茶の湯の世界で非常に好まれたり…

江戸時代には椿の品種改良の一大ブームが巻き起こったり…

日本の歴史の中に深く根付いていて、日本文化の中でもとても愛された花木なのです♪


【乙女椿(オトメツバキ)千重咲きを代表する有名品種、1829年(文政12年)発表】

また18世紀以降にはヤブツバキだけでなく品種改良された美しい椿たちがヨーロッパに輸入されました。

大輪で華やかに咲き誇る椿は輸入されるや否や注目を浴び、大人気に!!

かのオペラ「椿姫」のように、社交界でも貴婦人から「日本の薔薇」と呼ばれ愛されており

まさにその時代、椿は日本だけでなく世界のトレンド最前線にいたのです!

一方、五島列島全体に自生するヤブツバキは、

品種改良され、大輪で華やかに咲き誇る椿とはまた異なり、

慎ましくも凛としたたたずまいをしています。


ヤブツバキは、もちろん見た目も素敵ですが、それ以上の価値を見出されていたのが

「椿油」です。

秋になると、各家庭で椿の種を集め搾油所に持ち込み、種を買い取ってもらっていました。

次の花をつける冬まで、椿は貴重な収入源だったんですね。

さて、そんな島で古来より愛されてきたヤブツバキ。

今の季節はというと…??

春を過ぎて花が散り、

ぷっくりとした実をつけております!!


【雨露にぬれてつやつやに輝く椿の実】

恵みの雨のこの季節、すくすくと成長中です!

農園管理人が手塩にかけ、かわいがりながら育てております^^

真っ赤に色づく実の様子も、喜ばしい光景です♪

さて、次回はとうとう弊社の農園のご紹介!

五島のヤブツバキが生き生きと育つ農園「ヤブつばき王国」の管理人が満を持しての登場です♪

どうぞお楽しみに。

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